石牟礼道子さん死去1年で集い 福岡市と熊本県水俣市

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熊本県水俣市で開かれた朗読発表会の会場に飾られた石牟礼道子さんの写真=10日午後

 四大公害病の一つ、水俣病患者らの思いをすくい取った「苦海浄土」で知られる作家石牟礼道子さんが90歳で亡くなって1年を迎えた10日、福岡市と熊本県水俣市で集いが開かれた。交流のあった作家らが現代文明に警鐘を鳴らした「石牟礼文学」の深さを語り、作品を紹介した。

 福岡市の会場では、芥川賞作家で長年友人として付き合いのあった池沢夏樹さん(73)が約50人を前に、「魂が動くという意味で『されく』という言葉を作品でよく使っていた。魂で患者さんに共感していたから、深い作品ができたのだろう」と静かに語った。