えひめ丸事故18年で追想式 悲劇の教訓心に安全誓う

えひめ丸事故の慰霊碑に献花する宇和島水産高の生徒=10日午前、愛媛県宇和島市

 米ハワイ沖で愛媛県立宇和島水産高(宇和島市)の実習船えひめ丸が米原潜に衝突され、9人が死亡した事故から18年となった10日、犠牲者を悼む追想式典が同校で開かれ、生徒や遺族ら計約300人が事故の風化防止や海の安全を誓った。

 武智誠治校長は「遠い過去のようだが、事故の憤りと悲しみは18年経過してもぬぐい去ることはできない。二度と悲劇が起こらないよう教訓を心に留めてほしい」とあいさつ。発生時刻の午前8時43分、今も海に沈むえひめ丸から引き揚げた鐘を犠牲者数と同じ9回鳴らし、慰霊碑の前で全員が黙とうをささげ、献花台に花を供えた。


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