京セラ、売電事業に参入へ 20年度、太陽光の収益改善

インタビューに応じる京セラの谷本秀夫社長

 京セラの谷本秀夫社長は9日までに共同通信のインタビューに応じ、太陽光発電を導入している家庭から余剰電力を買い取って企業などに販売する「売電事業」に、2020年度に参入する意向を明らかにした。政府の固定価格買い取り制度が今年11月以降に順次終了するのに伴い、新たな受け皿として市場を開拓し、赤字が続く太陽光パネル事業の収益改善を図る。

 自社で手掛ける大規模太陽光発電所の電力も企業向けに販売する。

 谷本社長は「再生可能エネルギーの利用率を高めようという企業が増えており、需要は高まる」と指摘。19年度中に他社との協業も検討しながら電力の供給体制を整える考えだ。


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