雇用保険、不足分支給11月から 勤労統計不正で、発覚から1年後

厚労省=1日

 毎月勤労統計の不正の影響で雇用保険などに過少支給が発生した問題で、厚生労働省が過去に受給していた人たちへの雇用保険の追加支給を11月ごろから順次始める方針であることが4日、分かった。昨年12月の問題発覚から約1年後の追加支給となり、政府に対し「対応が遅い」との批判も出そうだ。野党は「消えた給付金問題」として批判を強めている。

 11月からの追加支給は、現在は受給していない人の過去の不足分。政府は雇用保険の現在の受給者については、修正した金額での支給を3月から始める方針を既に明らかにしている。

 厚労省は2004年にさかのぼり、不足分を追加支給するとしている。


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