障害者採用で初の国家公務員試験 応募13倍、水増し問題受け

障害者を対象とした初の国家公務員試験が行われた中央合同庁舎第5号館=3日午前、東京・霞が関

 中央省庁の障害者雇用水増し問題を受け、政府は3日、障害者を対象とした初の国家公務員試験を東京や大阪など全国9地域で実施した。この日は1次選考の筆記試験で、採用予定の676人に対し約13倍の8712人が受験を申し込んだ。

 通過者は22日に発表し、各省庁の面接を経て3月22日に合格者を発表。原則として3月末までに常勤職員として採用するが、実際に働き始める時期は本人の希望を考慮する。勤務先は地方出先機関が中心になる。

 政府は年末までに約4千人を採用し、法律で定められた障害者雇用率2・5%の達成を目指す。雇用率は昨年6月1日時点で1・22%にとどまっている。


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