五輪控え訪日客の保護を強化 国交省、巨大地震対策改定

対策本部会議で職員に指示を出す石井国交相=29日午後、国交省

 国土交通省は29日、首都直下地震と南海トラフ巨大地震に備える対策計画を改定した。来年の東京五輪・パラリンピックで海外から多くの観客が来日すると見込まれるため、首都直下地震の計画には外国人保護策を盛り込んだ。広域的な被害が予想される南海トラフ巨大地震に関しては、物資輸送や復旧作業で関係業界との協力を強化する方針を掲げた。

 首都直下地震に対しては、日本語が分からない人にも理解できるよう、避難所の位置や経路を絵文字で示す案内板の設置を推進。気象庁などの災害情報の多言語化も急ぐ。国交省の海外向けウェブサイトなどで来日前からの備えを呼び掛ける。


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