幻の「横光利一句集」発行 大分県宇佐市、父の出身地

大分県宇佐市が発行した「横光利一句集」

 作家横光利一(1898〜1947年)の幻の俳句集を、父の出身地である大分県宇佐市が発行した。横光が他界した翌年に追悼句集として企画されたものの、戦後の物資不足により出版目前でお蔵入りとなっていた。四六判190ページで千円。同市の市民図書館で販売している。

 俳人の高浜虚子(1874〜1959年)らは横光の死去を受け、翌48年に「横光利一句集」を編集。「靴の泥 枯草つけて 富士を見る」といった268句を選び、虚子らは序文の執筆も終えていた。

 句集は2千部限定発行。問い合わせは同図書館、0978(33)4600。


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