元准教授、東日本大震災も不正か 熊本地震で捏造指摘

2014年2月、復旧工事中の藤沼ダム=福島県須賀川市

 2016年の熊本地震で、現地で観測したとしていた震度7の記録を捏造と指摘された後に退職した元大阪大准教授が、11年の東日本大震災などでも不正をしていた疑いがあることが26日、関係者への取材で分かった。

 元准教授らは16年4月16日未明にあった震度7の揺れを、震源に近い熊本県益城町内に設置した地震計で観測したと発表。大きな注目を集めたが、17年10月に元准教授が所属する土木学会などに不正の告発があり、阪大が調査を開始。元准教授は間もなく退職した。

 新たに不正の疑いが強いとされるのは東日本大震災での藤沼ダム(福島県須賀川市)などの揺れの記録。


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