ジンバブエ、反政府デモ弾圧 国民失望、強権支配続く

15日、ジンバブエの首都ハラレ周辺の道路で、燃えるバリケードの後方で抗議する人々(ロイター=共同)

 【ナイロビ共同】経済危機が続くジンバブエで、ガソリン代の値上げに端を発した反政府デモを政権が弾圧し、国民に失望が広がっている。人権団体によると、デモが激化した14日以降、少なくとも12人が死亡し400人以上が逮捕された。37年間にわたり実権を握ったムガベ大統領は2017年に失脚したが、ムナンガグワ政権も同様の強権支配を続けている。

 人権団体によると治安部隊はデモ隊に実弾を発射。拘束した人に対し警察犬を使い攻撃するなど、200人を超す人が拷問を受けたという。国連は政権を非難するが、大統領報道官は20日、「まだ序章にすぎない」と述べ弾圧を強化すると警告した。


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