データ廃棄で、統計の修正不可能 不正調査、野党が関係省庁を聴取

 毎月勤労統計の不正調査問題で、立憲民主党などの野党が18日、国会内で関係省庁のヒアリングを開催。実質賃金の伸び率などへの影響について質問が相次いだ。また厚生労働省が過去の一部データを廃棄や紛失した影響で、不正な抽出調査を始めた2004〜11年の統計の修正は不可能であることも判明。勤労統計だけでなく、反映する各種統計の信頼性も担保できない形となった。

 東京都内の事業所については、全体の3分の1しか調べられていないが、厚労省は残る3分の2の事業所を直接調べて全てのデータをそろえる方向で、総務相の承認を経て年内にも是正する。


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