馬術の井上喜久子さんが死去 64年東京五輪で日本女子初代表

 1964年東京五輪で日本女子初の馬術代表になるなど3度の五輪に出場した井上喜久子(いのうえ・きくこ)さんが昨年2月16日、急性心不全のため東京都目黒区の自宅で死去した。93歳。東京都出身。

 馬を美しく、正確に動かすことを競う馬場馬術で長く活躍し、39歳で出た東京五輪は個人16位、団体6位。72年ミュンヘン五輪の後、88年ソウル五輪では女優の吉永小百合さんらが異例の個人後援会をつくって、高額な馬購入費などを支援した。63歳での出場は現在も日本女子の最高齢記録。

 両親が乗馬好きで家にうまやがある環境で育ち、馬に幼い頃から親しんだ。


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