鎮魂の雪、鳥取から神戸へ 1・17つどいで使用

 阪神大震災の犠牲者を追悼する「1・17のつどい」で使う奥大山の雪を載せたトラックが16日、鳥取県江府町を出発した。会場で展示する雪地蔵に使用。2010年以降、ほぼ毎年届けている。

 町内の協力企業社員が雪をすくい集め、ショベルカーでトラックの荷台に積み込んだ。影山久志副町長は「震災の記憶を語り継ぐためにお手伝いできれば。真っ白な雪に私たちの追悼の意を込めて届けます」と話した。

 江府町によると、太平洋戦争末期、現在の神戸市東灘区に当たる地域の児童らが江府町に学童疎開。その後も民間の交流が続いており、神戸市が雪の提供を依頼したのが始まりだった。


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