医師残業の規制「上限2千時間」 「長過ぎる」と労働者側が反発

 医師の働き方改革を議論する厚生労働省の有識者検討会が11日開かれ、2024年度から勤務医に適用される時間外労働(残業)の規制について、特定の医療機関では35年度末まで「年1900〜2千時間」を上限とする制度案が示された。

 検討会は18年度内にまとめる方針。この特例を月に換算すると約160時間となり、「過労死ライン」の2倍に。11日の検討会でも労働者側委員から「長過ぎる。短縮を検討してほしい」との意見が出された。

 制度案では、勤務医の上限は原則、一般労働者と同じ「年960時間、月100時間未満」。特定病院の医師は、健康確保措置を条件により長い上限を認める。


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