道後温泉本館、正念場の7年 改修工事、「火の鳥」でPR

 松山市の観光名所「道後温泉本館」が15日から約7年に及ぶ大規模な改修工事に入る。一部で営業は続けるが、懸念されるのは客足の減少。正念場を迎える市は、漫画家手塚治虫さんの人気作品「火の鳥」とコラボした誘客キャンペーンを展開する。担当者は「魅力的な仕掛けがいっぱい。この時期ならではの道後を楽しんで」と呼び掛けている。

 国の重要文化財に指定された本館は1894年改築の木造3階建てで、国内外から年間約80万人が訪れる。夏目漱石の小説「坊っちゃん」の舞台として知られ、映画「千と千尋の神隠し」に登場する湯屋のデザインの参考の一つにもなった。


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