国会議事堂図面、尺をメートルに 大正の設計、補修迅速化へ

建設当時の国会議事堂本館の平面図。構造図と同じく、縮尺が尺で表記されている(右下、国立国会図書館デジタルコレクションより)

 衆参両院は、大正時代に設計され1936年に完成した国会議事堂本館の設計図について、長さの単位を尺貫法の尺からメートルに直す作業に着手した。図面を見ても長さが直感的に分からず不便が続いていた。地震などで被害が発生した際の補修工事を迅速化できるという。

 国会議事堂の幅は206・36メートル、中央の塔の高さは65・45メートルと半端だが、尺貫法なら681尺と216尺で、尺貫法で設計されたことが分かる。

 衆院事務局によると、現存する図面は長さを尺やインチで記述。

 作り替えるのは鉄骨などの骨格を示す約730枚の「構造図」。3月までに約1900万円をかけて作製する。


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