ロシアの北方領土兵舎新設に抗議 日本政府、外交ルート通じ

北海道標津町の上空から望む国後島=2016年

 政府は、ロシア軍が北方領土に兵士用宿舎を新設したことに関し、18日にモスクワの外交ルートを通じてロシア政府に抗議した。「北方四島におけるロシア軍の軍備強化につながるものであり、わが国の立場と相いれない」と伝えた。外務省関係者が19日、明らかにした。

 菅義偉官房長官は記者会見で「問題の根本解決のため、北方領土問題を解決し平和条約を締結するとの基本方針の下、ロシアとの交渉に粘り強く取り組む」と述べた。

 タス通信は、北方領土の択捉、国後の両島に兵士用宿舎4棟が新たに建設され、今月下旬に188世帯が入居するとロシア軍東部軍管区の報道官が明らかにしたと報じた。


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