経産省が高速炉開発の工程表 実用化、今世紀後半に先送り

 廃炉が決まった高速増殖原型炉もんじゅ(福井県)の後継機開発について議論する経済産業省の作業部会は18日、実用化の目標時期を従来の2050年ごろから先送りし、今世紀後半とする高速炉開発の工程表を取りまとめた。民間の創意工夫を取り入れ、今後5年間程度は幅広いタイプの技術開発を進めた後、採用可能な技術を絞り込む。

 工程表によると、今後5年間程度は民間の競争を促し、メーカーからの提案で多様な技術的アイデアを試す期間と設定。もんじゅと同じナトリウム冷却型以外の炉型も含めた技術開発を進めた後、24年以降に実現性を評価して採用する技術を絞り込むとした。


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