iPS備蓄事業を外部移管へ 京大方針、公益財団法人に

京都大iPS細胞研究所にある、iPS細胞を作製する施設=9月、京都市

 人の人工多能性幹細胞(iPS細胞)を再生医療用に備蓄し、研究機関などに提供する京都大iPS細胞研究所の「ストック事業」を、京大が公益財団法人などの外部組織に移管する方針を固めたことが18日、分かった。

 関係者によると、新たな知見を求める基礎研究と、高品質な細胞を大量培養するストック事業では、作業面などで求められる設備や人材、運用が異なる。このため研究や教育に主眼を置く大学で両立するのは困難と判断し、外部に移管する方向で国と調整する。

 京大は20日の文部科学省の専門部会でこうした方針を説明、部会は来夏までに事業の在り方についてまとめる予定。


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