2018年12月15日 17:07 | 無料公開
【ジュネーブ共同】世界貿易機関(WTO)の紛争処理手続きの「最終審」に当たる上級委員会は14日、米国がイルカが殺傷されないような漁法を採用するように求めたマグロの輸入規制について、正当だとする判断を下した。メキシコが自国の漁船を狙い撃ちにした差別的な措置だと訴えていた。
マグロを巡る両国の係争は約10年に及んだが、最終的に米勝訴で決着した。
米国は東太平洋などでメキシコなどのマグロ漁船が用いる巻き網漁法について、巻き込まれたイルカが殺傷されることがあると問題視。米国に輸入されるマグロやマグロ製品にイルカに危害を与えない方法で取られた証明の表示を要求した。