名古屋市、AIで救急隊最適配置 20年度実用化へ

AIによる病人やけが人の発生予測結果を示すタブレット端末を手にする救急隊員=11日午後、名古屋市中区

 名古屋市は、過去の救急出動のビッグデータに気温などの気象条件を加味し、人工知能(AI)が病人やけが人の発生を予測、あらかじめ救急隊を最適な場所に配置する実証実験に総務省消防庁と取り組む。同市は11日、市消防局に設置した予測結果を示す画面を報道陣に公開。12日から実験を始め、2020年度末の実用化を目指す。

 救急車の出動から病院搬送までの時間短縮が狙い。東京消防庁が本年度から同様の研究に着手しているが、市によると、総務省消防庁と協力して取り組む自治体は全国で初めてという。

 実験には、市が過去9年分の救急出動の時間や場所といったデータを提供する。


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