サンマ水揚げ、今年も低水準 前年上回るも漁場遠く

福島県いわき市の小名浜港に今季初めて水揚げされたサンマ=9月26日

 全国さんま棒受網漁業協同組合(全さんま)は10日、今年のサンマの水揚げ量が11月末現在で約11万8千トンだったと発表した。年末までの総水揚げ量は約12万トンとみられ、記録的な不漁だった前年と比べて約60%増える見込みだ。ただ、2000年から12年までほぼ年20万トンを上回っており、依然として低水準にとどまる。漁場も遠いままだという。

 11月末までの水揚げ量は、前年まで8年連続日本一の花咲港(北海道根室市)で前年同期比53%増の約4万1千トン。北海道全体では59%増の約5万7千トンだった。岩手県は約2万3千トン、宮城県は約3万1千トンで、いずれも82%増。


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