2018年産米「やや不良」 8年ぶり低水準

刈り取りを待つ稲穂

 農林水産省は10日、2018年産の水稲(コメ)の全国の作況指数(平年=100)が「やや不良」の98で確定したと発表した。10月時点では「平年並み」の99としていたが下方修正した。夏までの天候不良に加え、9月中旬以降に一部地域での日照不足も響いた。やや不良になるのは10年産以来、8年ぶり。

 18年産は、国が生産調整(減反)を廃止して初めての収穫だった。一部の地域が主食用米の作付面積を増やしたが、作況が良くないため収穫量が抑えられたとの指摘がある。コメの供給過剰は米価下落を招くため、19年産の作付けが変化するかが今後の焦点だ。


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