新幹線台車亀裂問題から1年 JR西、センサー整備や研修に力

新幹線のぞみの台車に見つかった亀裂(JR西日本提供)

 走行中の新幹線のぞみの台車に破断寸前の亀裂が見つかった問題は11日で発覚から1年。JR西日本は、異常を検知するセンサーの整備計画を進めるほか、異臭を体験する訓練などを通じた社員教育に力を入れている。「最後のとりでは人の判断」(来島達夫社長)とし、技術と社員の判断力の両面を向上させて安全確保につなげる考えだ。

 訓練は運転士や車掌、客室乗務員の計約千人を対象に今年2月から実施。新大阪駅に隣接する施設での11月末の訓練では、異常時を想定して台車に使う油を熱し、運転士5人が焦げたようなにおいを確認していた。


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