10月経常黒字1兆3099億円 原油高響き40%減

 財務省が10日発表した10月の国際収支速報によると、海外とのモノやサービス、投資の取引状況を示す経常収支の黒字額は前年同期比40・1%減の1兆3099億円だった。原油価格の上昇を主因に輸入額が膨らみ、輸出から輸入を差し引いた貿易収支が赤字に転落したことが響いた。

 経常収支の黒字は52カ月連続。このうち貿易収支は3217億円の赤字(前年同月は4286億円の黒字)だった。輸出は7・7%増の7兆886億円に伸びたが、輸入が20・5%増の7兆4104億円へと大幅に拡大した。

 外国人旅行者の消費が反映される旅行収支は1835億円の黒字だった。


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