支援情報伝えず実習生を強制帰国 札幌入管に弁護士抗議

 札幌入国管理局が11月、北海道内の実習先に強制帰国させられた技能実習生のモンゴル人女性(32)に対し、親族からの伝言や、弁護士らの支援を受けられることを伝えずそのまま帰国させていたことが6日、分かった。支援する弁護士が同日、札幌入管に抗議書を送付した。

 法務省によると、こうしたケースで弁護士などが支援を申し出た場合は実習生に伝えるとしており、専門家などから札幌入管の対応を疑問視する声が上がっている。

 札幌入管は取材に対し「コメントできない」としている。

 支援する小野寺信勝弁護士によると、女性は、実習先から退職届に署名させられ帰国するよう告げられたという。


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