特定秘密保護法成立から5年 国会、監視役十分果たせず

 公務員らの機密漏えいに厳罰を科す特定秘密保護法は6日、成立から5年を迎えた。菅義偉官房長官は記者会見で、成立前に懸念されたような恣意的な運用はないと強調。国会に設置された審査会が政府に改善を勧告した例はなく、監視機能を十分に果たしているとは言い難いのが実情だ。

 参院情報監視審査会は6日に議決した秘密指定に関する審査結果の報告書で、政府に対する勧告を2014年の法施行以降、3回連続で見送った。衆院情報監視審査会も、これまで勧告を行ったケースはない。


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