高裁、辺野古工事差し止め認めず 那覇支部、政府14日に土砂投入

米軍普天間飛行場移設先の沖縄県名護市辺野古の沿岸部=11月(小型無人機から)

 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への移設を巡り、県が国の工事差し止めを求めた訴訟の控訴審判決で、福岡高裁那覇支部(大久保正道裁判長)は5日、訴えを却下した一審那覇地裁判決を支持し、差し止めを認めない判断をした。

 移設阻止を掲げた故翁長雄志前知事の県政から続く国との法廷闘争の一環。過去の裁判では、いずれも県側の主張が退けられた。政府は辺野古沿岸部へ土砂投入を14日に予定している。

 日米両政府は1996年、市街地に隣接する普天間飛行場の返還で合意。日本政府は危険性除去を強調し「辺野古が唯一の解決策」との立場だ。


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