熱波急増、健康リスク深刻 温暖化でWHOチーム

デング熱などのウイルスを媒介する蚊(米疾病対策センター提供)

 世界で熱波にさらされる人が2017年までの7年間で延べ1億5700万人増えるなど、地球温暖化が人の健康に深刻なリスクとなっているとの分析を、欧米の研究機関や世界保健機関(WHO)などの国際研究チームがまとめた。28日付の英医学誌ランセット電子版に発表した。

 高齢者や持病がある人、屋外で働く人への悪影響が特に懸念され「温暖化の原因となる温室効果ガスの大幅削減が必要だ」と訴えた。

 チームは、温暖化で増える熱波や干ばつ、感染症などによる健康影響を分析。熱波にさらされる人は増加傾向で、17年は16年より1800万人増えたことが分かった。


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