機器不具合、除去手術1万4千件 痛み緩和の体内機器

 世界的に展開する医療機器メーカー「メドトロニック」(本社・米国)が製造した体の痛みを和らげる機器で不具合があり、体内に埋め込んだ機器を取り除く手術が多数行われていた。国際調査報道ジャーナリスト連合(ICIJ)が米政府の資料を分析し、2008年以降に世界で約1万4千件の除去手術が行われていたことを確認した。

 この機器はメドトロニック「シンクロメッド2」。脳に障害のある患者らの腹部に手術で埋め込み脊椎に薬剤を注入する。体の痛みや緊張を緩和する効果が内服薬より高いとされる。ICIJによると、機器には薬剤量が誤って多くなったり、少なくなったりする不具合があった。


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