中尾栄一元建設相が死去 旧建設省汚職で実刑

死去した中尾栄一氏

 元建設相で、旧建設省発注工事などをめぐる汚職事件で実刑が確定した元自民党衆院議員の中尾栄一(なかお・えいいち)氏が18日に死去したことが21日、分かった。家族が明らかにした。88歳。甲府市出身。

 建設会社側から賄賂を受け取ったとして、2000年6月の衆院選で落選した直後に受託収賄容疑で東京地検特捜部に逮捕された。04年9月に懲役1年10月、追徴金6千万円の実刑が確定したが、病気のため刑の執行が停止され、収監は見送られていた。

 故芦田均元首相の再軍備演説に感激して政治家を志し、1967年に衆院に初当選して10期務めた。


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