米軍、国境から順次縮小か トランプ氏と温度差

国境付近で、銃を手に警戒する米兵(右端)ら。メキシコ北西部ティフアナから撮影した=16日(共同)

 【ロサンゼルス共同】中米諸国からの移民集団の北上を受け、トランプ米政権が国境地帯に派遣した米軍が所定の任務を終えたとして「数日以内にも」態勢を順次縮小する予定であることが20日までに分かった。米政治専門サイト「ポリティコ」が現地で指揮を執る軍高官の話として伝えた。

 米国と国境を接するメキシコ北西部ティフアナなどには移民らが続々と到着。トランプ大統領は17日、米兵派遣を「必要な限り続ける」と強調しており、国防総省と温度差が顕在化した格好。

 派遣された5千人以上の米兵には警察権行使が認められておらず、国境への有刺鉄線やフェンスの設置など後方支援が任務だった。


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