薬師寺、国宝東塔の舎利容器公開 五重の入れ子式、新たに制作

薬師寺の国宝東塔に納める新たな五重の入れ子式舎利容器=20日、奈良市

 薬師寺(奈良市)は20日、約110年ぶりの解体修理が進む国宝東塔に納める新たな五重の入れ子式舎利容器を報道陣に公開した。容器は来年2月に心柱頂部に奉納される。

 寺によると、舎利容器は大きさが異なり、金や漆を使った五つの入れ物。一番内側の透明なガラス容器は高さ約5センチで、釈迦の骨に見立てた仏舎利数粒を入れて心柱に納める。

 これまで東塔には、江戸時代に作られたとされる木製の舎利容器が奉納されていたが、塔修理に伴って人間国宝の桂盛仁さんら5人が新たに制作した。東塔は2009年から本格的な修理が行われ、20年4月に落慶法要を予定している。


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