血液で大腸がん早期に発見 島津製、19年開始目指す

大腸がん診断に使用する、島津製作所の血液を分析する機器(同社提供)

 島津製作所は、患者の血液を分析することで早期に大腸がんを見つける診断技術を開発した。10月から京都市の病院で試験的に導入を始めており、2019年にも検査サービスを始め、数年内の全国展開を目指す。

 新たな検査は同社の高精度の分析機器を使い、血液中のアミノ酸や脂肪酸など8種類の物質を測定。それらの含有量や構成比などから、がんの有無を判定する。費用は数万円となる見込み。

 現在の大腸がん検査は検便法が一般的で、痔などでも陽性と判定されることがあるが、同社の技術ではこれまで早期段階を含む大腸がんを96%の正確さで判定できたという。


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