敵基地攻撃能力、大綱に入らず 小野寺前防衛相「課題の一つ」

東京都内で講演する小野寺前防衛相=19日午後

 新たな防衛力整備の指針「防衛計画の大綱」の策定を巡り、与党ワーキングチーム(WT)座長を務める小野寺五典前防衛相は19日、他国のミサイル基地をたたく敵基地への攻撃能力の保有は新大綱には盛り込まれないとの見解を示した。東京都内で講演し「新たな大綱の議論の中には入らないと思う。いずれ議論をすべき課題の一つだ」などと述べた。

 敵基地攻撃能力に関して、自民党は5月の提言で能力の保有検討を求めており、新大綱での課題の一つだった。

 小野寺氏は敵基地への「反撃能力」と位置付け、ミサイル防衛体制を強固にする必要性から、発射の直前直後の段階での対処を検討すべきだとした。


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