台湾の地位巡り映画祭で“応酬” 「独立」か「中国台湾」か

金馬奨の授賞式であいさつする傅楡監督(左)=17日、台北市内(中央通信社=共同)

 【台北共同】17日に台北市内で開かれた中華圏を代表する映画祭、金馬奨の授賞式で「台湾の地位」を巡ってつばぜり合いがあった。「台湾の独立」を願った台湾人監督に対し、中国人俳優は「中国台湾」とけん制発言。蔡英文総統は18日、フェイスブックで「台湾は台湾。中国台湾という言い方を受け入れたことはない」と批判した。

 近年台湾の映画人が中国市場に進出するようになってから中国側を刺激するような政治的発言を避けることが多く、式典で火花を散らすのは珍しい。

 金馬奨は1960年代、台湾が中国文化に対抗する狙いで始まったが、後に中国人にも授与するようになった。


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