大津の空き町家、ホテルに再生 「住人気分が味わえる」と好評

「HOTEL 講 大津百町」の客室=大津市

 江戸時代に東海道の宿場町として栄え、100の町割りがあったことから「大津百町」と呼ばれた大津市で、空き家だった町家7棟が宿泊施設として生まれ変わった。伝統的な建物で「住人気分が味わえる」と好評だ。

 大津市の商店街や住宅地には約1500棟の町家が残るが、その1割は空き家のまま。所有者が高齢化して取り壊されるケースも多い。

 「HOTEL 講 大津百町」は、そんな空き町家を観光資源に再利用しようという発想から生まれた。改装を手がけた谷口工務店の谷口弘和社長は「京都に比べて観光客が少ない分、歴史ある町を落ち着いて歩ける。朝や夜の静けさも味わってほしい」と話す。


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