首相、APECから帰国の途に 対米配慮にじむインド太平洋構想

APEC首脳会議を終えジャクソン国際空港から帰国の途に就く安倍首相と昭恵夫人=18日、ポートモレスビー(共同)

 安倍晋三首相は18日、アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議への出席を終え、パプアニューギニアから帰国の途に就いた。14日からの一連の国際会議や個別会談では、米国と共に「自由で開かれたインド太平洋」構想を掲げ、各国に連携を促した。米中対立が激化する中で、トランプ米政権への配慮がにじんだ。

 17日には、日米とオーストラリアの3カ国でインド太平洋地域のインフラ協力で共同声明を発表。18日の首脳会議で首相は、インフラ支援に開放性や透明性などの確保が必要と訴えた。

 いずれも中国の経済圏構想「一帯一路」が相手国に過剰な債務を負わせているとの批判が念頭にある。


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