児童養護施設の基準緩和へ 幼稚園教諭にも職員資格

 政府は17日、人手不足が深刻な児童養護施設の職員資格の基準を緩和し、幼稚園教諭の免許所持者でも児童指導員として配置できるようにする方針を固めた。鳥取県などの自治体が地方分権改革に関する規制緩和として提案し、制度を所管する厚生労働省が受け入れた。内閣府が19日に開く分権改革の有識者会議に報告する。

 児童養護施設には、保育士か児童指導員のいずれかを配置する必要がある。厚労省の省令では、指導員は社会福祉士や小中高校教諭などと規定しているが、保育士を含め人材確保が困難になっていることから、指導員の資格を幼稚園の教諭にも拡大する。


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