医学部長会議が入試規範を公表 性や年齢の差別認めず、除名も

大学医学部入試に関する規範について記者会見する「全国医学部長病院長会議」のメンバー=16日午後、文科省

 医学部を置く国公私立の大学が参加する「全国医学部長病院長会議」は16日、性別や浪人年数、年齢などの属性により、医学部入試の合否判定で扱いに差を付けることは認められないとする規範を公表した。強制力はないが、これに反する行為が判明した場合は、同会議からの除名を含む処分の対象にし、来春の新入生を対象とした入試から適用するとした。

 医学部入試では、文部科学省の緊急調査で複数の大学で不正が疑われている。女子に不利な合格ラインを設定した疑惑が浮上した順天堂大は、同会議の規範を踏まえて医学部入試への見解を示すとしており、各大学の対応や今後の入試運用の指針となりそうだ。


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