病原体施設の情報開示を請求 反対住民が長崎大を提訴

長崎大が計画している研究施設の設置に反対し、記者会見する住民ら=16日午後、長崎市

 長崎大(長崎市)が設置を計画している致死率の高い病原体を扱うバイオセーフティーレベル4(BSL4)の研究施設を巡り、反対する住民らが16日、施設の概要や研究目的について情報を開示するよう大学側に求める訴訟を長崎地裁に起こした。

 訴状によると、原告は施設の建設予定地から半径10キロ以内に居住し、ウイルスなどが漏れた場合、感染によって生命や健康を害される恐れがあると主張。研究実験に用いる病原体の種類や、事故時の避難計画なども開示請求の対象とした。

 長崎大は12月に着工し、2021年度の完成を目指しており、住民側は今後、建設差し止めを求める訴訟を起こす方針。


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