米超党派、米軍優位が低下と報告 中国やロシアと戦争なら敗北も

 【ワシントン共同】米議会が設置した超党派の諮問機関「国家防衛戦略委員会」は15日までに、トランプ政権の国家防衛戦略を検証した報告書を公表した。米軍が長く保ってきた軍事的な優位性は「危険なレベルにまで損なわれた」と指摘し、中国やロシアと戦争になれば「苦労して勝つか、負けるかもしれない」と警告した。

 報告書は、地域の覇権を求める中ロが「冷戦終結後では最大の規模」で米軍に対抗してきているとの認識を示した。一方で米軍は近年、対テロ戦に集中してきた経緯もあり、ミサイル防衛やサイバー、宇宙戦略などの面で「中ロに対する軍事作戦に必要な能力が衰えた」と分析した。


  • LINEで送る