陸自の砲弾落下事故、人的ミスか 当初の発射設定に問題

記者会見する山崎幸二陸上幕僚長=15日午後、防衛省

 山崎幸二陸上幕僚長は15日の定例記者会見で、陸上自衛隊饗庭野演習場(滋賀県高島市)に隣接する国道303号付近に81ミリ迫撃砲の実弾1発が落下した事故に関し「人的ミスが有力な要因と考えている」と述べた。陸自は同日、着弾地域が不明だった他2発を演習場内で発見した。この3発を撃った後に方角、角度を修正して発射した弾は目標地域で確認されており、当初の設定に問題があったとみられる。

 防衛省制服組トップの河野克俊統合幕僚長は15日の定例記者会見で「民間に被害を及ぼすという自衛隊としてあってはならない事故。再発防止に努め、被害者や関係者に心よりおわびする」と陳謝した。


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