熊谷守一の油絵、質入れ疑い 京都の美術商を逮捕

 預かっていた画家熊谷守一の油絵を勝手に質に入れたとして、京都府警下鴨署は15日、業務上横領の疑いで、美術商「M&R」の代表取締役で、韓国籍の金竜男容疑者(54)=京都市北区=を逮捕した。「質入れしたことは間違いないが、代金を払ったので横領ではない」と供述している。

 逮捕容疑は2013年9月28日ごろ、買い手をあっせんする委任契約に基づき、最低販売価格2600万円の条件で別の美術商(71)から預かっていた油絵を、京都市内の質店に900万円で質入れし横領した疑い。

 下鴨署によると、油絵はツバキを描いたもの。金容疑者は、15年1月ごろ絵を第三者に売却した。


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