大阪の生協従業員過労死、提訴へ 遺族「長時間労働が原因」

 生活協同組合「おおさかパルコープ」に勤めていた石井隆治さん=当時(54)=が心疾患で死亡したのは、生協が長時間労働をさせ、労働環境が過重にならないよう配慮しなかったためだとして、両親が12月、生協側に損害賠償を求め大阪地裁に提訴することが15日、両親側への取材で分かった。

 両親側代理人の和田香弁護士によると、石井さんは1985年に就職。東都島店(大阪市)の畜産部門の責任者として、精肉の仕入れなどを担当していた昨年3月5日、自宅敷地で倒れ、虚血性心疾患で死亡。天満労働基準監督署は今年5月、亡くなる前1カ月の時間外労働時間を88時間と算出し、労災認定した。


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