イスラエル国防相が辞意表明 総選挙へ駆け引き活発化

戦車から降りるイスラエル軍の兵士=13日、イスラエルとパレスチナ自治区ガザの境界付近(AP=共同)

 【エルサレム共同】イスラエル軍とイスラム組織ハマスの間で起きた衝突を巡り、事実上の停戦に応じたイスラエル政府の決定に抗議し、同国のリーベルマン国防相が14日、辞意を表明した。イスラエル国民の大半は停戦を支持しておらず、責任追及をかわす狙いだ。来年秋までに実施予定の総選挙をにらみ、駆け引きが活発化している。

 「ハマスに屈した」。イスラエルの地元記者は停戦について、多くの国民がこう受け止めていると指摘。ロケット弾攻撃で被害を受ける地域の住民の間では「ネタニヤフ首相とリーベルマン国防相のどちらが停戦を決めたのか」と「責任の明確化」を求める声が高まる。


  • LINEで送る