国交省、スバルを重点監視対象に 再発防止策の見直し勧告

勧告書を交付された後に、記者の取材に応じるスバルの中村知美社長=14日午後、国交省

 国土交通省は14日、車の検査不正を繰り返したSUBARU(スバル)に再発防止の見直しを求める勧告書を交付し、重点的な監視対象とする方針を伝えた。スバルの完成検査の現場の把握や管理は「深刻な状態にある」と非難し、さらなる対応が必要となる場合は「厳正に対処する」との姿勢も示した。

 勧告書は、完成検査業務の継続的な点検の実施のほか、四半期ごとに再発防止策の実施状況を報告するよう求めた。不正が判明した際に速やかにリコール(無料の回収・修理)などの対応を取れる態勢も要求した。

 石井啓一国交相はスバルの中村知美社長に「再発防止の状況を厳しく確認する」と伝えた。


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