中国軍、35年に米に対抗能力 インド太平洋全域、米議会報告書

南シナ海を航行する中国海軍の空母「遼寧」=4月(共同)

 【ワシントン共同】米議会の諮問機関「米中経済安全保障調査委員会」は14日に公表した年次報告書で、中国軍が2035年までには、インド太平洋地域の全域で米軍に対抗できるまでに能力を高める可能性があると警告した。中国軍の大規模な予算増により、米軍が長年維持してきた技術面での優位性も崩れるリスクがあると指摘した。

 中国の習近平国家主席は35年までの軍の「現代化」を掲げているが、報告書はその達成前の段階でも、自信を付けた中国が軍事力を使って地域の覇権を唱える危険性が高まるとの見方を示した。


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