2018年11月13日 11:47 | 無料公開
ホテルオークラ東京(東京都港区)の建て替えに伴って店舗がメインエリアから外されたのは「格落ち」だとして、高級すし店「久兵衛」がオークラ側に1千万円の損害賠償などを求めて東京地裁に提訴していたことが13日、分かった。12日に第1回口頭弁論があり、オークラ側は請求棄却を求めた。
訴状などによると、久兵衛は1964年から、オークラ直営の高級和食店「山里」に隣接するメインエリアで店舗を構えていた。しかし来年9月開業の新ホテルでは別棟に入るよう求められた。
久兵衛は「片隅に追いやられた。格落ちした場所で高級店にはそぐわない」と主張。さらに、山里の中に久兵衛から独立した従業員が働く競合店が営業を予定しているとして「これまで貢献してきたのに、考え難い仕打ちだ」と訴えている。
ホテルオークラ東京は「係争中のためコメントは控えたい」としている。