高野山金剛峯寺に薫炉を奉納 秋田の工芸作家

林美光さん(右)が金剛峯寺に奉納した薫炉「金剛峯」を見る高野山真言宗の添田隆昭宗務総長=8日午後、和歌山県高野町

 秋田市の工芸作家林美光さん(81)が8日、高野山真言宗総本山金剛峯寺(和歌山県高野町)に、金や銀、銅などを使って木目文様をつくる「金銀銅杢目金」の薫炉「金剛峯」を奉納した。

 「金剛峯」は香をたく器と、ふた、台座で構成され、幅約36センチ、奥行き約26センチ、高さ約35センチで、重さ約20キロ。ふたと台座は華やかな金銀細工で装飾し、器は杢目金の流麗な模様が浮かんでいる。

 林さんや金剛峯寺などによると、金銀銅杢目金は、金や銀、銅など融点が異なる金属板を重ね合わせ、高温で溶融させてできた合板をたたくなどして模様を生み出す技法。


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