2018年11月5日 20:27 | 無料公開
水俣病患者と懇談する熊本県の蒲島郁夫知事（右端）＝５日午後、熊本県水俣市
熊本県の蒲島郁夫知事は５日、同県水俣市にある水俣病患者の交流施設「遠見の家」を訪ね、患者らと懇談した。今年は国が公害病と認定してから５０年。高齢化が進む患者側からは、家族と一緒に入居できる介護施設を求める声が上がった。県側は「被害者に寄り添い、できることは何でもしたい」（蒲島氏）と応じ、新たな支援施設を整備できるかどうかを検討する姿勢を示した。
県環境生活部によると、特別養護老人ホームに準じたものを設けた上で運営を民間委託する案をはじめ、さまざまな形を検討していくという。蒲島氏や県の担当者は、実現の具体的な見通しについて、懇談の場で明言しなかった。
